絵柄に惹かれて手に取ったこの漫画。読んでみてとても面白かったので、紹介および感想を綴ろうと思います。
作品紹介
作者 は「つくしあきひと」先生。出版社は竹書房。
WEBコミックガンマにて掲載中で2019年6月現在で既刊8巻まで出版されています。
また、2017年7月から 9月にてアニメ化もされています。(全13話)
さらに、2020年には劇場版の「深き魂の黎明」が公開予定となっています。
世界観
冒頭で示した通り、漫画の絵柄が可愛いらしいです。このメイドインアビスは一種の異世界ものと定義できるかと思います。設定としては、今をさかのぼること1900年前。「南海ベオルスカ」と呼ばれる孤島にて直径約1000メートルにも及ぶ巨大な縦穴が発見されます。巨大な縦穴(アビスと呼ばれています)は人々に大いなる好奇心を抱かせ、アビスに中に一体何があるのか、これを解き明かすために1900年間、人々はアビスの探索に挑み続けてきた、というお話です。そして、アビスの謎は1900年たった今でも、まだまだ謎だらけなのです。巨大すぎる大きな穴へ挑戦する冒険譚、といったところでしょうか。
1巻 感想(ネタバレあり)
主人公について
主人公は「リコ」というメガネを掛けた小さな女の子です。アビスに挑み、謎を解き明かそうとする人々は「探窟家」と呼ばれ、彼女も例にもれず、アビスに興味をもつ半人前の探窟家です。彼女は「ベルチェロ孤児院」という場所で孤児として過ごしています。
この世界には探窟家に対して6つのグレードがあり、それぞれ「鈴付き」「赤笛」「蒼笛」「月笛」「黒笛」「白笛」と呼ばれています。リコは赤笛です。
鈴付き・・タマゴ(見習い前)
赤笛・・・見習い
蒼笛・・・一人前
月笛・・・師範代
黒笛・・・達人
白笛・・・伝説級
リコは容姿的には小学生くらいなので、「鈴付き」か「赤笛」が妥当なのでしょうね。この大穴=アビスへの探窟は下に行くほど、人体に悪影響が出るようなので、子供が行ける範囲というのはおのずと限られるかと思います。
リコは、白笛であった母親に追いつこうという夢があります。
物語の始まり
ある日、赤笛としてアビスの浅い部分を探窟していたリコは、ベニクチナワ(ずっとベニチクワと読み間違えてましたw)に襲われ、危うく命を落としそうになります。
しかし、誰かが放ったであろう謎の熱線のような攻撃でベニクチナワが撃退され助かります。熱線の威力は凄まじく、化石の樹を軒並み貫通するレベルのようです。化石の樹というは、よく分かりませんがw、おそらく名前から察するにとても硬く、簡単には壊れない木なのでしょう。このように、化石の樹を貫通というか、溶かしています。
リコは、溶けた樹をたよりにして熱線の発生元へと向かいますが、そこにはなんと機械でできた少年が転がっています。おそらくこの機械少年との出会いがリコの人生の転機になるのでしょうか。
ちなみにこの少年の手のひらは、人造人間19号と20号のような形をしています(笑)。この手のひらが「シュウウウ」と煙を吐いているので、ここから熱線をぶっ放したのだと思われます。少年は気を失っているので、これが熱線を放ったからだとすれば、この熱線は少年にとって日常的に使える能力ではないのかもしれません。オーバーヒート的な状態なのかも!
ロボットの少年
さて、少年はリコとその仲間達に連れて帰られ、リコの部屋で目を覚まします。しかし、少年は自分のことを覚えていません。出ましたね。記憶喪失的な展開です!この少年のことをリコ達はロボットと考えています。これがロボットなのだとしたら、私たちの世界においては完全にオーパーツですね。AIが発達しすぎていますし(笑)。この少年には、おへそがあったり、自分自身が何者なのかと考え事をしたり、まるで人間のようです。これはどちらかというと、ロボットというよりは、人間をベースに機械化したサイボーグといったほうがイメージに近いかもしれませんね。もちろん、現状では少年がロボットなのか何なのかリコを含めて全く推測の域を出ませんが。
アビスについて
ここで、アビスが1900年かかっても、いまだ踏破できない理由が語られます。それは地下に潜ったあと、戻ってくるときの人体に起こる影響が大きく関係しています。そして、もっと深いところに行ってしまえば、症状は一層重くなり、最悪助からない、といった具合です。この現象は、「アビスの呪い」と呼ばれています。
素人目線では、地下深いので気圧の変化の影響なのかとか、酸素が足りなくなったからとか理由を考えてしまいます。このアビスの呪いというものが科学的な現象なのか、この世界特有の現象なのかは分かりません。そして、アビスから持ち帰られたものは「遺物」と呼ばれ、その希少価値に応じて等級が付けられているようです。
二級遺物
- 天気を当てる風見鶏(かざみどり)
- 塵を集める壺
一級遺物
- 見えない光を見る眼鏡
- 水を生む盃
特級遺物
- 決して切れない糸
- 命を延ばす酒
- 時を止める鐘
うーん。これを見ると、アビスにはとんでもないものが眠っているようです。これらの概念を考えると、現実準拠というようりはファンタジー要素が強めの作品なのかなと思います。特級遺物はとんでもない遺物たちですが、一級遺物にある「水を生む盃」って特級遺物扱いでいいと思うんですが、どうでしょう?「水を生む」って無から作り出してるの?ヤバス!!ちなみに、「時を止める鐘」はリコの母親が発見したそうです。
この遺物の機能について若干突っ込みを入れるとすれば(笑)、どうやって遺物の機能を特定したんでしょうか。「決して切れない糸」とか「決して切れない」を特定するのって難しくないですか。遺物は大切なものでしょうから、ワザと切ろうとはしないと思いますから、何かに使用してこれまで1度も切れたことがないという経験則から来てたりするのでしょうか?今後もし、リコがすごい遺物を見つけたりしたら、その機能を特定する方法とか描かれると面白いかもしれませんね!
ちなみに、ロボットの少年は、
- 電気でもごはんでも動く謎めいた動力
- 刃も通さない皮膚
- 火で燃えない髪の毛
- 体に使われている金属はよくしなり、ドリルでも傷つかない
など、まるで特級遺物の塊のような存在です!
そんな少年の存在を素直にバラしてしまうと、すぐに取り上げられ分解される可能性があったため、リコたちは少年をベルチェロ孤児院の生徒として匿おうとします。このとき少年は「レグ」というリコの飼っていた犬の名前をもらいます(笑)。リコたちの奮闘もあり、無事に孤児院の生徒になったレグは、驚くほどすんなり孤児院の生徒として人間社会に馴染みます。ちなみにレグの等級は鈴付きです。
物語の転機
その後、地下から凱旋した探窟家がリコの母親ライザの白笛と封書を持ち帰ったことから、彼女の発掘生活に変化が訪れます。ライザの親族ということで、封書を見ることを許されたリコは、レグを連れて封書を閲覧します。封書には、文字しか書かれていない封書もあり、そこにはただ一言「奈落の底で待つ」と書かれています。
私はてっきり、リコの母親ライザはとっくに亡くなっていると思っていましたが、もしかしたら母親の生存説が浮上してきたかもしれませんね。この封書を読んだことにより、リコは赤笛であるにもかかわらず、奈落の底へと旅立つことを決意します!
旅立ち前夜
彼女は出発前夜、母親の封書を理由にアビスの底を目指すことを仲間たちに打ち明けます。しかし、仲間の一人ナットは大反対します。この子は、いろいろ理由を付けてリコのアビス行きを否定します。彼の言っていることは正論で、行ったら二度と戻れないと言われているアビスの底です。当然反対するでしょうし、彼の様子を見ていれば、リコが好きなことは明白ですね。
リコもみんなと会えなくなることは、考えないようにしていただけで当然仲間との別れを辛く思っています。しかし、リコとナットは互いに意地を張り、モタモタと喧嘩をしてしまいます(笑)。2人は喧嘩をしているはずなんですが、とても微笑ましい光景に見えるのはなぜでしょうかw
レグの決意と奈落の情報
次の日、レグもまたリコの母親ライザの封書を見たことで、自分自身が何者なのかを知りたいという欲求が抑えられなくなっています。さらに、リコの明日の夜明けに出発する、という言葉を聞いて、リコと一緒にアビスの底を目指すことを決意します。
レグは体が機械じみているので、奈落に向かうことができると思うのですが、アビスの呪いがある以上生身の人間であるリコには絶対不可能だと思うのですが、どうするのでしょうね。吐き気や嘔吐で済んでいるうちはいいのですが、深くなっていけば必ずリコは身体的な限界が訪れるはずです。しかも12歳程度の体ですし。心配です。
リコとレグの旅立ちを知り、事前に院長室から最新の「奈落見取図」を確保したシギーは、リコとレグに奈落の情報を共有します。
やはり奈落のことを知れば知るほど、人間であるリコには到底不可能にしか思えませんね。逆に言うと、アビスの呪いを受けないであろうレグは、モンスターの襲撃さえ躱すことができれば、時間をかけていずれアビスの底にたどり着ける可能性があるかなって思います。
しかし、やっぱりナットは反対しているため、みんなが思ってはいても口に出さなかった言葉を言ってしまいます。
この言葉をきっかけにして、リコとナットは再び喧嘩してしまいます。今回は前回の喧嘩と違い、少しまずい感じの喧嘩になってしまいましたね。ナットの言葉は確かに、リコに対して失言ですが、ナットはリコのことをとても心配しています。それ故に出てしまった失言だと思うので、ナットを責めたりはできないですね。
奈落への出発
出発当日の朝方、準備をしているリコたちですが、リコはナットとの喧嘩が尾を引いて「あんなやつしらない!」と言ってしまいます。しかしレグが二度と会えなくなるかもしれないのに、喧嘩したままはいやだと、素直に自分の感情をリコに伝えます。これでリコ自身も自分の心に正直になります。
旅立つ日の朝、ナットはフードを被って顔を隠したまま、助っ人の道案内役として訪れますが、一目でリコにばれてしまいます(笑)。ナットはたどたどしく、リコに謝ります。リコもすかさず、仲直りしたいと返します。
はあ、素直な子らやで。今日でお別れという言葉を聞いたナットの悲しそうな顔が印象的ですね。
アビスへ行くためのスラム街へ着くと、リコとナットはお別れをします。ここのやり取りはちょっとうるうると来てしまいました。
そして、リコとレグはアビスの深い闇へと降り立っていくのです!
ここでメイドインアビス1巻読了です。
独特の世界観による、未知なる地下世界への冒険譚、続きがとても気になる1巻でした。
補足
この作品はアニメ化もされており、オープニングは可愛らしい絵柄に対して荘厳な音楽を用いており、とてもよいオープニングに仕上がっています。聞いたことがない方はぜひ♪
ちなみに、1巻のあとがきにて、つくしあきひと先生と担当さんとのやり取りの話が載っているのですが、その担当さんが私と全く同じ間違いをしていて吹きましたw
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