この作品は、当時連載していた時にリアルタイムで読んでいた漫画です。サスペンス系ということで、誰が犯人なのかを自分なりに推理していましたが当時全く分からずw。犯人は誰なんだと、続きを楽しみにしていた作品です。アニメも同様に連載と同時期に見ていましたが、アニメの最終回のオリジナル展開には驚かされましたね!
「僕だけがいない街」の紹介
作者は「三部けい(さんべけい)」先生。
ヤングエースで2012年06月~2016年03月まで掲載されていたでサスペンス系の漫画です。
コミックは全09巻で、最後の09巻は本編終了後の話である「僕だけがいない街 Re」が09巻として収録されています。
また、アニメ化もされており2016年01月~2016年03月に全12話で放送されています。実写化もされ、ある人物を主軸においた小説「僕だけがいない街 Another Record」も出版されています。
『このマンガがすごい! 2014』オトコ編第15位を獲得!
『マンガ大賞2014』第2位!
あらすじ
売れない漫画家である藤沼悟は、漫画家として今一歩踏み出せない現状に悩みながら普段はピザ屋のアルバイトをして過ごしていた。彼には「再上映(リバイバル)と呼ばれる特殊能力があり、この能力は「悪いこと」が起こる直前1分~5分前に戻って何度も同じ光景を見る、というもの。彼はある日、ピザの配達中にリバイバルが起き、「悪いこと」の原因を取り除くと引き換えにして、交通事故にあってしまう。
この事故がきっかけで、お見舞いに来た同じバイト先の女子高生愛梨と話すようになり、さらに心配した悟の母親が上京する。
しばらく母親との生活を続ける悟だが、母親との買い物中に再びリバイバルが起こる。このリバイバルによって再び「悪いこと」を回避した悟だが、悟自身は「悪いこと」の原因がわからなかった。この「悪いこと」は実際には、子供の誘拐だったが、悟の母佐知子の視線に気づいた犯人が未遂で立ち去っていたのだ。犯人と視線が合った悟の母は、誘拐未遂に気づいていた。この誘拐未遂によって、母佐知子は18年前に故郷で起こった連続誘拐殺人の真犯人に気づく。しかし同時に誘拐犯も母佐知子に気づいており、数日後犯人に殺害されてしまう。
さらに悟は犯人によって母親殺害の容疑者に仕立て上げられてしまい、絶体絶命に陥った悟は、母親を助けたい一心で「リバイバル」が起きることを強く願い、その結果、これまでとは比べ物にならないほどの過去に戻る。そこは18年前の1988年、悟の故郷で起こった連続誘拐殺人が起こる直前の時間だった。母を助けるため、そして18年前の誘拐殺人の真実を暴くための悟の孤独な戦いが、今始まる・・・
登場人物の紹介
藤沼悟(ふじぬまさとる)
本作の主人公。2006年現在、売れない漫画家。漫画家として足りない何かに悩みながら、普段はピザ屋でアルバイトをしています、1977年3月2日生まれの29歳。彼には「再上映(リバイバル)」と呼ぶ特殊能力があり、この能力は「悪いこと」が起こる直前1分~5分前に戻って何度も同じ光景を見る、というものです。リバイバルは、自分の意志で使える力ではありません。
片桐愛梨(かたぎりあいり)
本作のヒロイン。悟の良き理解者。高校生。セミロングの髪がかわいい女子高生です。悟と同じピザ屋でアルバイトをしています。
藤沼佐知子(ふじぬまさちこ)
悟の母親。私は史上最高の母親を挙げろと言われたなら、この人を筆頭に挙げるでしょう!母とはこれほどまでに強いものなのかと思わされる最高の母親だと思っています!
2006年現在、52歳ですが、全くそうは見えないほど若々しいです。
雛月加代(ひなづきかよ)
1988年、悟の小学校自体のクラスメイト。1977年3月2日生まれ。悟の故郷で起こった連続誘拐殺人の最初の被害者となる女の子です。母親から虐待を受けており、そのことが原因で他人に心が開けないでいます。
小林賢也(こばやしけんや)
悟の小学校時代の友達。洞察力に優れ、小学生とは思えないほど大人びています。
杉田広美(すぎたひろみ)
悟の小学校時代の友達。容姿が可愛らしく一見女の子のように見えます。18年前の連続誘拐殺人の被害者の一人です。
「僕だけがいない街」の感想 ここが見どころ!!
主人公に備わっているリバイバルという能力
主人公である悟は過去に戻り、同じ時間軸をやり直すという力を持っています。悟はこの力を使って過去に自分の街で起きた殺人事件に向き合うことになります。この力は自分の意志では使えないため、決して都合のいい能力ではありません。ただ、何も情報がない無力な悟にとって、現在の知識をもってリバイバルしているという事実は、この上ない強みなのです。
18年前の事件の真実
犯人自体はすでに逮捕された事件ですが、母である佐知子が何者かに殺害されたことにより、悟は18年前にリバイバルします。現在の記憶を持って、18年前の時代を再び生きることによって、悟は真犯人の可能性について考えるようになります。
主人公とヒロインの関係
個人的にヒロインは2人いると考えています。一人はご存知大人である悟のバイト友達である「片桐愛梨」です。もう一人は、18年前の世界にリバイバルした悟の前に現れた、のちに被害者となる「雛月加代」です。大人時代の悟と愛梨はそれでも10歳差くらいありますが、加代の場合はヤバいです(笑)。悟は体は子供とは言え、頭脳は大人(どっかで聞いたフレーズ)なので、18~19歳差になりますね。
どちらも悟にとって非常に重要なキャラとなります。この物語は18年前の事件がメインなので、ある意味「加代」のほうが重要かもしれません。
犯人は誰なのか?
この物語の最大の見どころと言ったら、ここしかないでしょう!私は、当時連載を追いかけていて、アニメも同時期に視聴していましたが、まったく犯人の目星がつきませんでした(笑)。
最後に
「僕だけがいない街」について、あらすじや登場人物、読んでみての感想などを綴ってみました。推理・事件ものの漫画は久しぶりに読みました。例えばコナン君なら、1つの事件は数話で終わります。(黒ずくめの事件は別ですが)。
しかし、この物語は1つの事件の解決に全巻を注いでいます。そこには、分からない犯人がいて、確実に存在する悪意があり、またコナン君のように必ず事件を解決してくれるヒーローはいません。あえて言えば、主人公の悟ですが、彼は決してプロの探偵などではないのです。彼がいれば、必ず事件は解決される、と言った安心感など微塵もありません!
そもそも、事件が解決に向かうのかさえ、不透明な感じがして連載当時は非常に恐怖を感じながら読んでいました。
ぼくだけがいない街は、原作とアニメで異なる結末を迎えます。私はどちらの結末も楽しんで見させてもらったので、気になる方は両方チェックしてみては、いかがでしょうか!
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